必修の手筋 — 中盤を制する手筋集

51Shogi intermediate eyecatch — M04 Intermediate
中級 · 手筋

多くの中盤を静かに決めている「再利用できる」戦術パターン。覚えれば、あちこちで見えてきます。

手筋とは、局面の力を最大限に引き出す「うまい一手」 ——再利用できる戦術パターンです。初心者は毎回ゼロから読みます。強い人は形で覚えています。形を見た瞬間、合う手筋が浮かぶのです。そして、いちばん安い駒「歩」が、驚くほど多くの手筋の主役です。

上達期に名前で覚えておきたい、必修の手筋を紹介します。

歩の手筋(働き者たち)

垂れ歩 — 成る一歩手前に歩を打つ。次に「と金」になる狙いを静かにかける。と金は金と同じ働きで、コストは歩1枚。止まらない陣内侵入。

継ぎ歩 — 歩を捨てて相手の歩を前へ誘い、その後ろにもう一歩を打つ。飛車の利く筋をこじ開ける。

叩きの歩 — 相手の駒の真ん前に歩を打つ。取るか動くかを強要し、手得したり、悪い位置へ追いやる。

焦点の歩 — 複数の駒が同時に利いている1点に歩を打つ。どう取っても何かがズレる。どの駒を働きから外すかを、こちらが選べる。

駒の手筋

割り打ちの銀 — 価値ある2枚(典型は飛車と金)の間に銀を打ち、両取りにする。どちらか1枚を確実に得る。

十字飛車 — 飛車が縦と横を同時に攻める形を作り、2枚を両取りにする。駒の取り合いで新しい利きが開いた直後によく現れる。

成り捨て — あえて相手の守りに成り込んで捨て、本命の一撃の前に守備駒を引きずり出す。

手筋の本当の覚え方

定義を読むだけでは足りません。手筋は認識の速さが命です。こう鍛えましょう。

  1. 名前でなく形で覚える。各手筋が現れる典型局面を頭に描く。
  2. 手筋ドリル(小さな「最善手を探す」問題)を解く。1日5問でもパターン認識が一気に育つ。
  3. 自分の将棋で探す。見直し(自分の将棋を解析する方法)のとき、手筋があったのに逃した場面を探す。いちばん記憶に残る学び方。
格言:「歩のない将棋は負け将棋」 — 上の手筋の多くが歩の打ちから始まることに注目を。持ち駒に歩を1〜2枚持っておけば、戦術も手元に残ります。

続けて学ぶ

🇬🇧 English version: Essential Tesuji

Copied title and URL