終盤は速度 — 玉への寄せを数える

51Shogi intermediate eyecatch — M05 Intermediate
中級 · 終盤

接戦を決めるのは1枚の駒ではなく、1手のスピード。玉への寄せ合いを「数える」力をつけましょう。

「優勢だったのに負けた」が上達期で最も多い嘆きなのには理由があります。序盤・中盤では駒の損得が効きます。しかし終盤では、別の法則が支配します。

終盤は駒の損得より速度

相手玉に一手でも速く迫ることは、どんな駒を取るよりも価値があります。

寄せ合いを数える

終盤の核となる技術は、玉に火がついた瞬間から毎手おこなう「ざっくりした見積もり」です。

  1. 相手玉を詰ますのに、自分は何手かかるか?
  2. 自玉を詰ますのに、相手は何手かかるか?
  3. 手番はどちらか?

自分が速い ——または同数で自分の手番—— なら、迷わず攻める。遅いなら、タダ駒を取るのはしばしば敗着です。攻めを速めるか、受けで自玉の寿命を一手延ばす必要があります。終盤とは、この寄せ合いの管理そのものです。

終盤を決める2つの言葉

詰めろ次の手で詰みを狙う手。相手に応手を強要する=こちらが手番(テンポ)を得る。詰めろを連続でかけることが、寄せ合いに勝つ方法です。相手は攻めでなく受けに回らされます。

必至受けのない詰めろ。まだ詰みではないが防ぎようがないので、実質的に勝ちです。「即詰みを探す」だけでなく「必至をかける」発想を持てると、実戦力が大きく伸びます。

遅れているとき:正しく受ける

数えて一手遅いと分かったら、やみくもに攻めないこと。良い受けの一手は、自玉の寿命を一手延ばして寄せ合いをひっくり返します ——必要だったのは、その一手だけです。

格言:「困ったときの金」 — 自玉のそばに金を打つのが、その「もう一手」を稼ぐ最も確実な方法です。寄せ合いが近いときは、金(または打つための持ち駒)を1枚残しておきましょう。

終盤の速度を鍛える

  1. 毎日詰将棋を解く。詰みの訓練は最も効率的な終盤ドリルで、寄せ合いに必要な読みの速さが身につく。詰将棋入門1手詰から。
  2. 詰みだけでなく必至を練習。「相手は次の手で逃げられるか?」を問う。逃げられないなら、完全な詰みはまだ要らない。
  3. 自分の将棋で数える。見直し(自分の将棋を解析する方法)で、攻めを続けるべき場面で駒を取った手を探す。それが失った一手です。

続けて学ぶ

🇬🇧 English version: Endgame Speed

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